日頃より風月をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

4月17日以降、商業施設内にある風月11店舗が一斉休業となっております。
これに伴い、仕入れた1トン以上のキャベツ、大量の卵、麺が行き場を失いました。そこで、これらを活用すべく翌18日の朝から、本社前にてお好み焼、焼そばの焼き立て特別販売を始めました。
同時に介護施設、障がい者支援施設、児童デイサービス等に無償提供を行っておりましたが、次第に最前線で闘う医療機関への支援活動が主となりました。

ある病院の院長先生は「看護師たちはこんなに懸命に頑張ってくれているのに、面会を断ると捨て台詞を吐いて帰っていく人もいる。医療従事者を差別的に見る人もいる。風月さんの支援は心が温まります。」と話され、同席していた看護師さんは目に涙を浮かべていました。

医療機関に勤める方々の中には、家族に迷惑をかけたくないなどの理由で家に帰らない方も多くいらっしゃいます。家族が病院に勤めているからという理由で、お子さんを保育園に預けられない方もいます。
肉体的にも精神的にもギリギリの状態で疲弊した現場の状況に対して、メディアの報道は充分ではないように感じています。

医療従事者に対し、どうしてこのようなひどい仕打ちをする人がいるのかと、悔しさと哀しさで胸が締め付けられました。
少しでも医療従事者の皆様の心の支えになればと、風月へ足を運んでくださったお客様にメッセージカードを書いていただき、お好み焼と共に「想い」も一緒に届けることを始めました。集まった数々のエールに感動され、感謝の言葉が風月に集まっています。
また、メッセージは病院の休憩室や出入り口など、職員の皆様が目に触れる場所に掲示されていると聞いております。
5月20日をもってこの支援は終了する見込みですが、この1ヶ月間で全50施設、計7,000食をお届けすることができました。

医療機関に限らず、保健所や市の職員、介護施設他、最前線で対応されている全ての方を誹謗中傷や罵声から護り、称え、支える気持ちを忘れずにいていただきたいということが、風月から皆さまへのお願いです。
今求められているものは物ではなく、医療従事者支援の世論であると感じています。

最後になりますが、「本社前での焼き立て特別販売」は5月17日をもって終了させていただき、今後は6月1日(月)からの店舗再開に向けて準備を行います。
皆さんからいただいた「ありがとう」「がんばってね」「応援しているよ」「再開したらお店に食べに行くからね」といったたくさんの温かいお言葉が、どれだけ我々の励みになったか計り知れません。

次は店舗で再会できることを心より楽しみにしております。
そして、末長く地域の皆様から必要とされる企業であり続けたいと思っています。
1ヶ月間、ありがとうございました。